今回はスポーツシーンのビデオ記録におすすめのビデオカメラを紹介します。
最近はみなさんスマホを持っているので、動画や写真を撮るってなったら、スマホで十分、というシーンも多いかと思います。
ですがスポーツシーンの動画記録の場合は、例えばスマホで試合の動画を撮っても、写っている選手が小さくて誰だか分からなかったり、プレーの臨場感も伝わりにくくて、満足な動画って撮りにくいんですよね。
お子さんのスポーツの試合や、運動会。こういった大切な瞬間は、せっかく動画で撮るなら「後で観て楽しい映像」にしたいですよね。
ただ、いざ動画用のカメラを買いに行こうとすると、最近は「ビデオカメラ」の他に「一眼カメラ」という選択肢もあったりして、どれを買ったらいいのか悩んでしまうと思います。
結論としては、野球やサッカーなどの動画記録を手軽にやりたいなら、「ビデオカメラ」を選ぶのが正解です。
では、どのビデオカメラを選ぶのがいいのか? 一眼カメラと比較したときのメリットも含めて解説していきます。それでは、いってみましょう♪
▼ 動画でも解説してます♪
ビデオカメラは、選択肢が少ない!?
「おすすめのビデオカメラを紹介」と題しているんですが、実は家庭用ビデオカメラは、商品数がめちゃめちゃ減っています。
理由は、冒頭でもお話した「一眼カメラ」の普及です。
最近の一眼カメラは写真だけでなく、動画撮影機能がかなり優秀です。YouTubeの撮影、さらにはテレビや映画の撮影現場でも使われるくらい高品質な映像が撮れるようになってます。
これに加えてスマホカメラの進化もあり、「ビデオカメラ」の存在意義って、実は微妙な立ち位置になってきてるんです。
需要が減ってしまったので、ビデオカメラのメーカー側も新商品の開発に消極的になり、果として、現在はビデオカメラの種類がかなり減りました。
家庭用ビデオカメラの主要メーカーとしては、
ソニー・パナソニック・JVCという主な3社があって、各社それぞれ複数の商品が出ていました。
ですが、2024年時点では
ソニー:2種
パナソニック:2種
JVC:なし(2021年10月に撤退)
カメラを片手にお父さんが運動会や学校のイベントを頑張って撮っているあの景色が、今後少し変わってくると思うと、なんだか少し寂しい感じがしますね。
ビデオカメラはスポーツに強い!
ビデオカメラの市場が小さくなっている、というちょっと寂しいお話をしました。
こんな話をすると、
「やっぱこれからは一眼がいいの?」
そう思われるかも知れませんが、そんなことはないんです。
お子さんの野球・サッカー・バスケ・バレーボール・水泳…
などなど、スポーツシーンのビデオ記録をするなら、ビデオカメラは一眼カメラにはない強みを発揮してくれます。
スポーツ撮影で発揮される、ビデオカメラの3つの強みを解説します。
強み① 高いズーム倍率
ビデオカメラは、ズームの倍率がとても高くて優れているカメラです。
ズーム倍率とは簡単にいうと、一番手前を映している状態から、どれだけ遠くまでズームして映せるかを表す数字です。
(カメラのカタログで「驚きの光学20倍ズーム!」などと謳っているを1度は見たことあるかと思います)
ビデオカメラはこの「ズーム倍率」がとても高いので、1台で近くも遠くも撮れます。
例えば、お子さんが少年野球をやっているなら、ベンチの中で試合開始を待つ選手たちを撮りつつ、試合が始まったら、外野を守る選手を表情まで、近くでも遠くでも、1台で手軽に撮影できるんです。
もし、一眼カメラで近いところ・遠いところを両方撮影しようとすると、近くを撮るとき用のレンズ、遠くを撮る時用のレンズ、それぞれ用意して、場面場面でレンズ交換する必要があります。
何が起こるか分からないスポーツ撮影のシチュエーションで、状況に合わせてレンズ交換しながら動画撮影するのは、あまり現実的ではありません。
高倍率ズーム、これがビデオカメラの強みの1つです。
強み② 小型で持ち運びしやすい
コンパクトで携帯性が高い点も家庭用ビデオカメラの強みです。
まず、重さでいうと300グラム前後。非常に軽い設計になっています。
遠征などで荷物が多い時でも持って行きやすいですね。
ちなみに、この軽量コンパクトなデザインで、25倍ズームとかで動画が撮れる、これは実は素晴らしい恩恵なんですよ。
20~30倍ズームのビデオカメラと同じように遠くのものをアップで撮るには、一眼カメラの場合はバズーカ砲みたいな大きなレンズを装着する必要があります。
バズーカ砲みたいな一眼カメラレンズは、大体レンズだけで重さ1~2キロくらいあります。(笑)
こんなバカデカレンズでビデオ撮影してたら、手持ちでの撮影はほぼ無理です。
三脚の上に置いた定点での撮影でも、レンズ自体が重すぎるので、転倒・破損のリスクが高くおすすめできません。
なので、ビデオカメラのコンパクトさは、一眼カメラにはない大きな強みなんです。
強み③ 長時間録画できる
長時間の録画に耐えられるのは、スポーツ撮影では非常に大きなメリットです。
試合を動画記録するとなると、(競技のよって差はあるものの)基本は数時間単位で連続で録画することになりますよね。
例えば、野球であれば1試合2時間くらいかかります。
延長線に突入したり、試合の前後も記録したりを考慮すると、録画している時間は3時間以上は必要になりますね。
この長い時間の撮影を乗り切るには、バッテリー持ちに優れているビデオカメラが有利になります。
もちろん、一眼カメラで予備のバッテリーを用意して、タイミングを見計らって録画を一度止めて、バッテリーを交換して、録画を再スタートして…
という方法もありますが、これは本当に面倒くさい!試合中に応援しながらバッテリーの残量を気にして、選手のサポートもして…大変すぎます。
しかも一眼カメラは「写真撮影」のカメラなので、長時間の動画撮影には向いていません。長時間録画するとカメラの中に熱がこもって、電源が落ちて録画が止まったり、最悪の場合壊れるリスクもあります。
そうならないために、一回の録画で長時間、安定して録画できることが、スポーツシーンで動画記録するときに大事です。
少々長く語ってしまいましたが、ビデオカメラには
・高いズーム倍率
・携帯性
・長時間録画向き
こんな強みがあるんです。
スポーツ撮影におすすめの機種とは?
スポーツの動画撮影では、ビデオカメラの強みが発揮されること、分かって頂けたかと思います。
それでは、実際に「どこのメーカー」「どんなモデル」を買うと、スポーツ撮影を快適に楽しめるか、紹介していきますね。
ビデオカメラの利点を保った「フルHDモデル」
2024年時点で、家電量販店で流通しているモデルの中でお話します。
(生産が終了しているモデルはフリマサイトで探せば購入できますが、在庫が不安定なのでここでは候補から省きます)
結論から言うと、「フルHDのモデル」がおすすめです。理由は、先ほど紹介したビデオカメラの強みを「ちゃんと維持している」からです。
4Kモデルは不向き?
現行のビデオカメラには、
・フルHD撮影のモデル
・フルHD撮影と4K撮影の両方できるモデル
があって、簡単に言うと4K撮影できるモデルの方が高精細な動画を撮れます。
綺麗に動画記録できるのは良いことですが、現在売っている4K対応ビデオカメラは、
☑︎バッテリー減りが早く長時間撮れない
☑︎コンパクトさが無くなる
☑︎フルHDと比べて圧倒的な画質の差は無い
という特徴があります。
バッテリーの持ち時間は、フルHDで撮影する場合の半分程度まで短くなります。
(フルHDなら3時間撮れるのに、4K撮影だと1時間30分しかバッテリーが持たない、といった感じです)
これではビデオカメラで撮影するメリットがなくなってしまいます。
しかも、正直、家庭用ビデオカメラで4K撮影しても、びっくりするほど高画質になるわけではありません。
画質にもこだわりたいのであれば、ビデオカメラより「一眼カメラ」を選択した方が、圧倒的に綺麗な映像を撮れます。
4Kモデルは本体も大きくなるので、ビデオカメラの「手軽に記録できる」というメリットを食い潰しちゃってます。
なので、「私はとにかく簡単にビデオ記録したいんだー!」と考えてビデオカメラを選ぶなら、フルHD撮影のモデルから選択しましょう!
おすすめモデルはこれ!
おすすめできるビデオカメラのモデルは、この2つ。
両方ともフルHD撮影(4K撮影なし)のモデルです。
① ソニー HDR-CX680
② パナソニック HC-V495M
主な仕様・価格をまとめてみました。
両方とも大きな差はないので、デザインや実際に触ってみた感覚で選ぶのが良いと思います。
パナソニック HC-V495M | ソニー HDR-CX680 | |
有効画素数 | 220万画素 | 229万画素 |
焦点距離 | 28.0-1,740mm | 26.8-804mm |
ズーム倍率(光学) | 62倍 | 30倍 |
連続撮影時間 (使用バッテリー) | 2時間40分 (VW-VBT190) | 2時間40分 (NP-FV50A) |
4時間55分 (VW-VBT380) | 5時間40分 (NP-FV70A) | |
サイズ (幅×高さ×奥行き) | 60×62×129mm | 57.5×66×121mm |
重さ | 261g | 305g |
内蔵メモリ | 64GB | 64GB |
税込価格 (ヨドバシ.comより) | 62,370円(税込) | 66,610円(税込) |
ちなみに、予備バッテリーを1つ以上は持っていた方が良いと思うので、価格もまとめておきます。
<ビデオカメラ用バッテリー>
⚫︎ソニー ビデオカメラ用
・NP-FV50A 7,730円(税込)
・NP-FV70A 12,730円(税込)
⚫︎パナソニック ビデオカメラ用
・VW-VBT190-K 7,520円(税込)
・VW-VBT380-K 1,1270円(税込)
ビデオカメラの心配なところ
ここまでビデオカメラをおすすめしてきましたが、ビデオカメラを選ぶことに対して「心配なこと」もあります。
私が思う、スポーツ撮影用にビデオカメラを買うことのデメリットもお話しておきますね。
懸念その1:画質に不満かも
みなさんはスマホで動画を撮ったり、インスタで動画を観たりしますよね。
iPhoneなどのスマホで撮れる動画、近い距離であればすごく綺麗に撮れてしまうので、ビデオカメラの映像に自然と不満を感じるかもしれません。
「手軽さを重視したいから」
「あまりお金かけたく無いから」
という理由でビデオカメラを選んだものの、「やっぱり綺麗に撮れるやつが良かった…」と後悔する可能性はゼロではありません。
懸念その2:タッチパネル操作が…
家庭用ビデオカメラは、液晶画面がタッチパネルになっています。
カメラに詳しくない人でも直感的で簡単に操作できるように、タッチパネルになっているみたいです。
ソニー・パナソニック、どちらのビデオカメラもなんですが、このタッチパネルの反応が悪く感じます。(実際に操作した私の主観です)
感じ方は人それぞれなので断定できませんが、多くの方がこのタッチパネルの操作にイライラするんじゃ無いかと思っています。
私たちは普段iPhoneやAndroidを使っていて、スマホのサクサク動く画面に慣れてしまっています。
なので、現在売られている家庭用ビデオカメラのタッチパネル操作は、正直結構しんどく感じるかもしれません。
懸念を解消するには?
画質や操作性、それぞれの懸念点を聞いて、また悩んでしまったかもしれませんね。(すみません)
特に画質について引っかかった方は、きっとお子さんの頑張っているところを「お子さんの成長の記録として綺麗に撮りたい」という思いがあるからだと思います。
そこで悩んだのであれば、多少の出資をしてでも「綺麗な映像」でお子さんの成長を記録するのが、後々後悔せずに済む最良の選択でしょう。
出資を増やしてでも「綺麗に撮る」にこだわるのであれば、こんな選択肢があります。
選択肢としては、
① 一眼カメラを選ぶ
② プロに依頼する
この2つの選択があります。
① 一眼カメラを選ぶ
お話したように、多少手間もかかって出費も増えますが、綺麗に撮りたいのであれば「一眼カメラ」が間違いありません。
家庭用ビデオカメラより圧倒的に綺麗に撮ることができるので、画質に関して後悔することはないと思います。
操作に慣れたり、カメラの知識を身につける必要がありますが、お子さんの記録のためなら、頑張れるんじゃないでしょうか?
でも、
「勉強する自信がない!」
「カメラに何十万円もかけたくない!」
そんな方もやっぱりいますよね。そんな方は、②の「プロに外注」するのが手っ取り早くて間違いありません。
② プロに依頼する
動画撮影のプロカメラマンに依頼すると、撮影して欲しい試合にカメラマンが来て撮影をしてくれます。
プロのカメラマンなので、選手の素早い動きも逃さずしっかり撮ってくれるでしょう。
ここで注意することは、「スポーツの撮影実績の豊富なプロ」に頼むことが重要です。
一口にカメラマンといっても、
・映画、ドラマの撮影のカメラマン
・写真しか撮ったことがないカメラマン
などいろんなタイプのカメラマンがいます。
最近は、「ココナラ」などのマッチングサイトでカメラマンを探すことができますが、どんなタイプのカメラマンに依頼するかで、撮れる映像の質に雲泥の差があります。
カメラマンをネットで探して依頼する場合は、十分注意しましょう。
ちなみに、弊社ハイライトラボは、スポーツの撮影サービスを行っています。
☑︎少年野球の全国大会、
世界大会の試合撮影
☑︎野球YouTubeの試合撮影
など、スポーツの動画撮影には多数の実績があります。
お子さまが、将来見返したときに「あの時頑張って良かった」と笑顔になれる、そんな映像をお届けできます。
大きな大会や卒業前の最後の試合、といった記念すべき時には、撮影の外注をご利用いただくことで、お子さんもご家族もハッピーになれると思います。
こういった選択肢も、頭の片隅に置いておくと良いと思います。
まとめ
今回はスポーツシーンのビデオ撮影におすすめのビデオカメラについてお話しました。
一眼カメラとの比較もしてみましたが、スポーツ撮影であれば、やはりズーム倍率の大きさは大きな強みです。
もちろん、一眼カメラには画質の良さのメリット、加えて「写真も綺麗に撮れる」といった別の強みがあるので、「綺麗に撮りたい」「写真も撮りたい」と言う方は、一眼カメラも選択肢に入れて良いと思います。
ただ、子どものスポーツ大会などのイベントの現場は非常に慌ただしい環境。
逃さず・失敗なく・楽に・確実に撮ることを優先することが、スポーツをビデオ記録して楽しむには最良の選択かと思います。
この辺の考え方も含めてぜひ参考にしていただき、スポーツの撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか?
ではでは♪