こんにちは!スポーツフォトグラファーの木村亮介です。
先日発表されたCanonの新しい望遠レンズ「RF75-300mm F4-5.6」について、速報動画でご紹介しましたが… 今回はなんと、このレンズを発売前に試用させていただきました!
この記事では、実際に触ってわかった使い勝手・AF性能・描写力などを詳しくレポートします。
こちらの記事のお話はYouTube動画でもお話しています!
実際の撮影サンプルも観れるので、こっちも参考に!
先に結論:
このレンズは「使う人を選ぶ、かなりクセのあるレンズ」です。 特にスポーツ撮影にはおすすめしません!
RF75-300mm F4-5.6|基本スペックと注目ポイント
ざっくりスペックを整理してみましょう。
- 焦点距離:75-300mm
- F値:F4-5.6
- マウント:Canon RF(ミラーレス用)
- 価格:3万円台(2025年5月時点)
この価格帯で300mmをカバーできて、しかも超軽量・コンパクト。 EOS R10との組み合わせでは片手でも持てる軽さが魅力です。
この時点では「コスパ最強?」と感じていましたが…
実際に使って驚いた、AF性能の弱さ
使ってみてまず驚いたのが、オートフォーカスの遅さでした。
■ 室内テストの様子
- 約7m先の被写体にはそれなりのテンポで合焦
- しかし、手前から奥へのフォーカス移動はかなり遅い
- AF作動音が大きく、昔の一眼レフのようなジーーという音
AF精度も不安定で、被写体に迷う印象。 特にスポーツ撮影では厳しいと感じました。
RF100-400mmとの画質比較
描写力も比較してみました。
■ 比較条件
- 被写体:室内のスズメの置物
- 使用カメラ:EOS R10
- 焦点距離:100mm / 200mm / 300mm
RF100-400mmでは羽根の細部までしっかり描写されましたが、 RF75-300mmは全体的にぼやけた印象でした。
▼実際の写真、みてみてください!
(写真の比較シーンからご覧いただけます)
結論|スポーツ撮影には不向き。でも使い道はある
【スポーツ撮影には…】
- AFが遅く、迷いやすい
- 作動音が大きい
- 解像感が弱い
この3点だけで、スポーツには不向きと言えるでしょう。
【おすすめできる使い道】
- 動きの少ない競技の記録
- 風景・建築物など静的な被写体
- とにかく安く望遠を試したい人
やっぱり必要最低限の性能は大事
このレンズを通して実感したのは、
「腕も大事だけど、レンズの性能にも投資は必要」ということ。
いま市場に出ている望遠レンズの多くは最低限のAF性能を満たしています。 ですが、このレンズはそのボーダーラインを下回った珍しい存在でした。
スポーツ撮影を始めたい方へ
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まとめ
Canon RF75-300mmは「安い・軽い・望遠」の三拍子が揃ったレンズですが、 スポーツ撮影を本気でやりたい人にはおすすめできないというのが正直な感想です。
とはいえ、自分の撮影スタイルによっては用途もあるはず。 レンズ選びは「目的に合った選択」が一番大切ですね!
最後に
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それでは、また次回の記事でお会いしましょう!