
スポーツ写真を撮っていて、
「この写真、なんかカッコよく撮れた!」
「でも、なんで良く撮れたのかは分からない」
そんな経験、ありませんか?
逆に、
「同じように撮ったつもりなのに、なんだか普通に見える」
「選手はちゃんと写っているのに、あまりカッコよく見えない」
そう感じたこともあるかもしれません。
実はその違いには、
写真の「構図」が関係していることがあります。
構図とは?
構図というのは、簡単にいうと、
写真の中で「写したいもの」をどこに置くか、という考え方です。
たとえば、選手を画面の真ん中に置くのか。
少し右に寄せるのか。
少し左に寄せるのか。
背景をどのくらい入れるのか。
こういった写真の中の配置を考えるのが、構図です。
「構図」と聞くと、少し難しく感じるかもしれません。
でも、最初から専門的なことを覚える必要はありません。
まずは、
「写真の中で、選手をどこに置くか」
を少しだけ意識する。
それだけでも、写真の印象は変わり始めます。
よく撮れた写真を見返してみましょう
ここで一度、過去に撮った写真を見返してみてください。
その中に、
「これはちょっと良いかも」
「なんかカッコよく撮れてる」
「雰囲気がある」
と思える写真はありませんか?
その写真の中で、選手はどこに写っていますか?
もしかすると、画面のど真ん中ではなく、
少し右や左に寄っていないでしょうか。
逆に、なんだか普通に見える写真は、
選手が画面の真ん中にドンと置かれていることが多くないでしょうか。
もちろん、真ん中に置く構図が悪いわけではありません。
選手を真ん中に置くことで、
力強く見える写真もあります。
ただ、いつも真ん中に置くだけだと、
写真が少し単調に見えてしまうことがあります。
少し端に寄せるだけで、写真は変わる。
初心者の方にまず試してほしいのは、
選手を真ん中から少しだけ端に寄せることです。
それだけで、写真の中に余白が生まれます。
この余白があることで、
写真全体に少しゆとりが出たり、
選手の動きや、その場の雰囲気が伝わりやすくなったりします。
同じシーンでも、
選手を真ん中に置くのか、
少し端に寄せるのか。
それだけで、写真の印象は変わります。

スポーツ写真では、
選手をしっかり写すことも大切です。
でも、選手をただ画面の真ん中に入れるだけではなく、
写真全体の中でどこに置くかを考えることで、
少しずつ「見せ方」が変わっていきます。
“なんか良い写真”には理由がある
「たまたまカッコよく撮れた」と思っていた写真も、
実は構図のパターンにうまくハマっていたのかもしれません。
選手が少し端にいる。
写真の中に余白がある。
背景がごちゃごちゃしすぎていない。
選手が見やすい位置にいる。
こういった要素が重なることで、
写真は自然と見やすく、印象的に見えることがあります。
つまり、良い写真は必ずしも偶然だけで生まれるわけではありません。
なぜ良く見えるのかを少しずつ知っていくことで、
「たまたま撮れた」を、
少しずつ「狙って撮れた」に変えていくことができます。
今日から試してほしいこと
次にスポーツ写真を撮るときは、
難しいことを考えすぎなくて大丈夫です。
まずはひとつだけ。
選手を、いつもより少しだけ端に寄せて撮ってみてください。

真ん中に置いて撮る写真。
少し右に寄せて撮る写真。
少し左に寄せて撮る写真。
同じような場面でも、
配置を少し変えて撮ってみると、
写真の印象が変わることに気づけるはずです。
最初はうまくいかなくても大丈夫です。
スポーツの現場では、選手は動きます。
構図をじっくり考える時間もあまりありません。
でも、まずは
「選手を真ん中に置くだけじゃなく、少しずらしてみる」
という意識を持つこと。
それが、構図の第一歩です。
もっと良くするには?
今回は、構図の入り口として、
「選手を少し端に寄せる」
という考え方をお伝えしました。
では、なぜ少しずらすと良く見えるのか。
どのくらいずらせばいいのか。
選手以外に、ボールや背景はどう入れればいいのか。
ここまで考えられるようになると、
スポーツ写真はもっと面白くなります。
今後の講座では、
3分割構図、余白の使い方、選手の視線のコントロールなど、
スポーツ写真を印象的に見せるための考え方を、
さらにわかりやすく学んでいきます。
まず今日は、
「構図って、写真の印象を変える大事な考え方なんだ」
と知ってもらえれば十分です。
次に撮るときは、ぜひ
“少し端に寄せる”
を試してみてください。
「なんか良い写真」が、
少しずつ「狙って撮れた写真」に変わっていくはずです。
筆者:木村亮介
