子どもの野球を、もっと大きく、かっこよく写真に残したい。
そう思ってカメラやレンズを調べ始めたものの、
「野球撮影には何mmのレンズが必要なの?」
「300mmでは足りない?」
「400mmと600mmはどちらがいい?」
「F値や手ブレ補正も気にした方がいいの?」
と迷ってしまう方は多いと思います。
野球は、スポーツ撮影の中でもレンズ選びがとても重要な競技です。
なぜなら、撮影者と選手の距離が遠くなりやすいからです。
ピッチャー、バッター、内野手、外野手、ベンチの表情など、撮りたい場面によって必要な焦点距離は変わります。
標準ズームレンズや短い望遠レンズでは、せっかく良いプレーがあっても、選手が小さく写ってしまうことがあります。
この記事では、スポーツの現場で写真・映像制作を行っている木村亮介が、野球撮影初心者の方に向けて、レンズ選びの基本をわかりやすく解説します。
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この記事では、次の内容を解説します。
・野球撮影に望遠レンズが必要な理由
・野球撮影では何mmくらい必要なのか
・400mmと600mmの考え方
・F値はどこまで気にするべきか
・手ブレ補正は必要なのか
・初心者がレンズ選びで失敗しない考え方
これから野球撮影を始めたい方や、レンズ選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
野球撮影では、なぜレンズ選びが重要なのか
野球撮影では、撮影者と選手の距離が遠くなる場面が多くあります。
たとえば、ベンチ横から撮影する場合でも、外野手まではかなり距離があります。
スタンドやフェンス越しから撮る場合は、バッターやピッチャーでさえ遠く感じることがあります。
このとき、短いレンズを使っていると、
「ピントは合っているのに、選手が小さい」
「あとからトリミングしたら画質が落ちる」
「プレーの迫力が伝わらない」
「表情まで写らない」
という写真になりやすいです。
野球写真でかっこよく見える写真には、選手の表情、フォーム、ボール、土の舞い方、ユニフォームの動きなど、細かい情報がしっかり写っています。
そのためには、遠くの選手を大きく写せる望遠レンズが必要です。
カメラ本体の性能も大切ですが、野球撮影では「どのレンズを使うか」で撮れる写真が大きく変わります。
レンズ選びで見るべき基本ポイント
野球撮影用のレンズを選ぶときに、まず見ておきたいポイントは次の3つです。
・焦点距離
・F値
・手ブレ補正
この3つは、一般的なレンズ選びでもよく出てくる項目です。
ただし、野球撮影ではそれぞれの重要度が少し変わります。
ここから順番に解説します。
① 焦点距離|野球撮影では最も重要
野球撮影で一番重要なのは、焦点距離です。
焦点距離とは、簡単にいうと「どれくらい遠くのものを大きく写せるか」を表す数字です。
レンズ名に書かれている、
70-200mm
100-400mm
150-600mm
といった数字が焦点距離です。
この数字が大きいほど、遠くの選手を大きく写すことができます。
野球撮影では、まず400mm前後をひとつの目安にすると良いです。
400mm前後あれば、
・ピッチャー
・バッター
・内野手
・ベース周辺のプレー
・ベンチ付近の表情
などを撮りやすくなります。
一方で、外野手を大きく撮りたい場合や、スタンドから遠くの選手を狙う場合は、400mmでも足りないことがあります。
その場合は、500mmや600mmクラスのレンズも候補になります。
400mmと600mm、どちらを選べばいい?
初心者の方が迷いやすいのが、400mmクラスと600mmクラスの違いです。
結論から言うと、最初の1本としては400mm前後まで使えるズームレンズが扱いやすいです。
理由は、近い選手も遠い選手も撮りやすいからです。
野球では、選手との距離が場面によって大きく変わります。
バッターやピッチャーはちょうどよく撮れても、外野手は遠い。
外野手に合わせると、今度は近くの選手が大きく写りすぎる。
こうしたことが起こります。
そのため、最初は100-400mmや150-600mmのように、画角を調整できるズームレンズの方が使いやすいです。
600mmは、外野手や遠くの選手を大きく写せる魅力があります。
ただし、焦点距離が長い分、構図作りや選手を追う難易度も上がります。
最初から600mmだけに絞るより、まずは400mm前後を基準に考えるのがおすすめです。
② F値|日中の少年野球なら優先度は高すぎなくてOK
次に見るべきポイントはF値です。
F値は、簡単にいうと「レンズの明るさ」に関係する数字です。
F2.8
F4
F5.6-8
のように表記され、数字が小さいほど明るいレンズです。
明るいレンズは、夕方やナイターなど光が少ない場面に強く、背景もぼかしやすくなります。
ただし、日中の少年野球や学生野球を撮る場合、F値の優先度はそこまで高すぎなくても大丈夫です。
晴れた屋外であれば、F5.6〜F8クラスのレンズでも撮影できる場面は多いです。
もちろん、夕方やナイター、暗いグラウンドで撮るなら、F値の小さいレンズの方が有利です。
ただ、400mm以上でF値の小さいレンズは高額になりやすく、重さもかなり増えます。
初心者の方が最初から無理に高額な明るいレンズを選ぶより、まずは扱いやすい望遠レンズで撮影経験を積む方が現実的です。
③ 手ブレ補正|あると便利だが、最優先ではない
3つ目は手ブレ補正です。
手ブレ補正は、カメラやレンズが小さく揺れたときに、そのブレを抑えてくれる機能です。
望遠レンズでは手ブレが目立ちやすいため、手ブレ補正があると安心です。
ただし、野球撮影では、手ブレ補正の優先度は焦点距離ほど高くありません。
なぜなら、野球撮影では選手の動きを止めるために、シャッタースピードを速く設定することが多いからです。
シャッタースピードを速くすると、手ブレの影響も出にくくなります。
もちろん、手ブレ補正があるに越したことはありません。
ただ、レンズ選びで迷ったときに、
焦点距離が足りないけど手ブレ補正があるレンズ
よりも、
焦点距離がしっかり届くレンズ
を優先した方が、野球撮影では満足度が高くなりやすいです。
初心者が野球撮影用レンズを選ぶときの考え方
初心者の方が野球撮影用のレンズを選ぶなら、次の順番で考えるとわかりやすいです。
① まずは撮りたい距離を考える
まず、自分がどこから撮影することが多いかを考えます。
・ベンチ横から撮る
・スタンドから撮る
・フェンス越しに撮る
・グラウンド脇から撮る
・外野手まで撮りたい
撮影場所によって、必要な焦点距離は変わります。
まずは「どこから、誰を、どれくらい大きく撮りたいのか」をイメージしましょう。
② 最初の目安は400mm前後
日中の少年野球や学生野球を撮るなら、まずは400mm前後まで使えるレンズを目安にすると良いです。
400mmまで使えると、短いレンズに比べて撮れる写真の幅がかなり広がります。
ピッチャー、バッター、内野のプレーなどを撮りやすくなるため、野球撮影の最初の1本として現実的です。
もし外野手や遠くのプレーまでしっかり狙いたい場合は、500mm〜600mmクラスも検討すると良いです。
③ 重さと予算も現実的に考える
レンズは焦点距離が長くなるほど、大きく重くなりやすいです。
また、明るく高性能なレンズほど価格も上がります。
子どもの試合を撮る場合、撮影だけでなく、移動や応援、荷物管理もあります。
そのため、スペックだけで選ぶのではなく、実際に持ち出せるかどうかも大切です。
最高性能だけど重くて使わなくなるレンズより、
少し性能は控えめでも、毎試合持っていけるレンズの方が、初心者の方には合っている場合もあります。
良いレンズを買えば、野球はうまく撮れる?
レンズ選びは、野球撮影の大事な第一歩です。
ただ、望遠レンズを買っただけで、すぐにかっこいい野球写真が撮れるわけではありません。
野球撮影では、次のような知識も必要になります。
・シャッタースピードの決め方
・ピントの合わせ方
・AFエリアの使い方
・連写の使い方
・撮影ポジションの考え方
・構図の作り方
・背景の整理
・暗い日や曇りの日の設定
特に初心者の方は、
「レンズが足りないのか」
「設定が合っていないのか」
「撮影位置が悪いのか」
「構図の作り方が原因なのか」
を判断しにくいと思います。
だからこそ、レンズを選ぶ前後で、野球撮影の基本を知っておくことが大切です。
機材選びと撮影技術は、どちらか一方だけではなく、両方を順番に身につけていくことで、写真は確実に変わっていきます。
野球撮影をこれから始める方へ
望遠レンズを選ぶことは、野球撮影の大切な第一歩です。
ただ、実際に撮り始めると、
「ピントが合わない」
「選手が小さく写る」
「写真が暗くなる」
「どの設定で撮ればいいかわからない」
といった悩みが出てくる方も多いです。
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まとめ|野球撮影のレンズ選びは「焦点距離」を最優先に考えよう
野球撮影用のレンズを選ぶときに、最も重要なのは焦点距離です。
まずは、400mm前後まで使えるレンズを目安にすると、ピッチャー、バッター、内野のプレーなどを撮りやすくなります。
外野手や遠くのプレーまで大きく撮りたい場合は、500mm〜600mmクラスのレンズも候補になります。
F値は、日中の屋外撮影であれば優先度を高くしすぎなくても大丈夫です。
手ブレ補正もあると便利ですが、野球撮影ではシャッタースピードを速くするため、焦点距離ほど重要度は高くありません。
大切なのは、スペックだけで選ぶのではなく、自分がどこから、どんな場面を撮りたいのかに合わせてレンズを選ぶことです。
そして、せっかく望遠レンズを用意するなら、レンズ選びだけで終わらず、撮影設定や撮り方の基本も一緒に学んでおくことをおすすめします。
スポーツ写真をこれから始めたい方へ
子どもの野球を、もっとかっこよく残したい。
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