子どもの野球を、もっとかっこよく写真に残したい。
そう思って一眼カメラで撮影してみたものの、
「写真がブレてしまう」
「オートで撮っているけど、思ったように止まらない」
「シャッタースピードって何?」
「野球では何秒に設定すればいいの?」
と悩んでいる方は多いと思います。
野球を撮影するうえで、シャッタースピードはとても重要な設定です。
ピッチャーが投げる瞬間、バッターが打つ瞬間、ランナーが走る瞬間、内野手がゴロをさばく瞬間。
こうした速い動きを写真に残すには、カメラ任せではなく、シャッタースピードの考え方を知っておくことが大切です。
この記事では、スポーツの現場で写真・映像制作を行っている木村亮介が、野球撮影初心者の方に向けて、シャッタースピードの基本と、野球撮影で使いやすい設定の目安をわかりやすく解説します。
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この記事では、次の内容を解説します。
・シャッタースピードとは何か
・シャッタースピードを変えると写真がどう変わるか
・野球撮影でおすすめのシャッタースピード
・1/1000秒を基本にする理由
・速くした場合、遅くした場合の表現の違い
・初心者が失敗しにくい設定の考え方
これから野球撮影を始めたい方や、写真がブレて悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
“シャッタースピード”ってとは?
シャッタースピードとは、簡単にいうと、カメラに光を取り込む時間の長さのことです。
カメラは、レンズから入ってきた光をセンサーに記録することで写真を作ります。
このとき、シャッターが開いている時間が長いほど、光をたくさん取り込みます。
反対に、シャッターが開いている時間が短いほど、取り込む光は少なくなります。
シャッタースピードは、
1/100秒
1/500秒
1/1000秒
1/3200秒
のように表されます。
数字だけを見ると少しわかりにくいですが、基本は次のように考えると理解しやすいです。
1/100秒は、シャッターが少し長く開いている状態。
1/1000秒は、シャッターがかなり短い時間だけ開いている状態。
1/3200秒は、さらに一瞬だけ開いている状態です。
つまり、分母の数字が大きくなるほど、シャッタースピードは速くなります。
シャッタースピードを変えると写真はどう変わる?
シャッタースピードを変えると、写真の写り方が変わります。
大きく分けると、次の2つに影響します。
・動きの止まり方
・写真の明るさ
スポーツ撮影では、特に大切なのが動きの止まり方です。
シャッタースピードを速くすると、動いている選手やボールが止まって写りやすくなります。
一方で、シャッタースピードを遅くすると、動いている部分がブレて写りやすくなります。
このブレは、失敗になることもあります。
ただ、うまく使えば、スピード感や躍動感を表現することもできます。
野球写真を美しく撮るうえでは、ただブレをなくすだけでなく、どのくらい動きを止めるかを考えることが大切です。
野球撮影では、まず1/1000秒を目安にする
野球撮影でまず試してほしいシャッタースピードは、1/1000秒前後です。
1/1000秒前後で撮ると、
・ピッチャーの投球フォーム
・バッターのスイング
・内野手の守備
・ランナーのスライディング
・外野手の捕球
といった場面を比較的撮りやすくなります。
野球は動きの速いスポーツですが、すべてを完全に止めれば良いというわけでもありません。
たとえば、ピッチャーの投球であれば、体のフォームはしっかり写しつつ、腕やボールには少しだけ動きが残ることで、スピード感が伝わる写真になることもあります。
その意味で、1/1000秒前後は、動きを止めることと、野球らしい勢いを残すことのバランスが取りやすい設定です。
もちろん、すべての場面で1/1000秒が正解というわけではありません。
ただ、初心者の方が野球撮影を始めるなら、まずは1/1000秒を基準にして、そこから場面に合わせて調整していくのがおすすめです。
1/1000秒より速くすると、動きをしっかり止めやすい
1/1000秒よりさらに速くすると、動いている選手やボールがより止まって写りやすくなります。
たとえば、
1/2000秒
1/3200秒
1/4000秒
のような設定です。
シャッタースピードを速くすると、投げる腕、ボール、バットの動きまでピタッと止まりやすくなります。
このような撮り方は、
・ボールをしっかり止めたい
・表情やフォームをくっきり残したい
・一瞬を切り取ったような写真にしたい
という場面に向いています。
ただし、シャッタースピードを速くすると、カメラに入る光の量は少なくなります。
そのため、曇りの日や夕方、ナイターなどでは写真が暗くなりやすく、ISO感度を上げる必要が出てくることがあります。
速いシャッタースピードは便利ですが、明るさとのバランスも大切です。

1/1000秒より遅くすると、躍動感を出しやすい
反対に、1/1000秒より遅くすると、動いている部分がブレやすくなります。
たとえば、
1/500秒
1/250秒
1/100秒
のような設定です。
シャッタースピードを遅くすると、腕の振り、バットの動き、ボールの軌道などにブレが出やすくなります。
このブレをうまく使うと、写真にスピード感や躍動感を出すことができます。
ただし、遅いシャッタースピードは難易度が上がります。
動かしたい部分だけがブレれば良いのですが、顔や体全体までブレてしまうと、失敗写真に見えやすくなります。
初心者の方は、まず1/1000秒前後でしっかり撮れるようになってから、表現の幅を広げるために遅いシャッタースピードにも挑戦すると良いです。

ただし、シャッタースピードだけで写真は決まらない
ここまでシャッタースピードについて解説してきましたが、スポーツ写真はシャッタースピードだけで決まるわけではありません。
シャッタースピードを速くすれば動きは止まりやすくなりますが、その分、写真は暗くなりやすくなります。
そのときは、
・ISO感度
・F値
・露出補正
・撮影場所
・光の向き
なども関係してきます。
また、ピントが合っていなければ、シャッタースピードが速くても写真はぼやけて見えます。
つまり、野球写真をかっこよく撮るには、
・シャッタースピード
・ピント
・明るさ
・構図
・撮影ポジション
を組み合わせて考える必要があります。
シャッタースピードはとても大切ですが、あくまでスポーツ写真を構成する要素のひとつです。
写真がブレる原因は、シャッタースピードだけではない
初心者の方がよく悩むのが、「写真がブレている」「ピントが合っていない気がする」という状態です。
ただ、この2つは原因が違うことがあります。
たとえば、
動いている手足やボールが流れている
→ シャッタースピードが遅い可能性があります。
選手全体がぼんやりしている
→ ピントが合っていない可能性があります。
写真全体が揺れたように見える
→ 手ブレの可能性があります。
このように、失敗写真の原因を見分けられるようになると、次に直すべき設定がわかりやすくなります。
まずは、写真がうまくいかなかったときに、
「シャッタースピードの問題なのか」
「ピントの問題なのか」
「手ブレなのか」
を確認する習慣をつけると良いです。
シャッタースピードを理解すると、野球撮影はもっと楽しくなる
シャッタースピードがわかるようになると、野球写真の表現の幅が広がります。
ただブレない写真を撮るだけでなく、
・動きをしっかり止める
・あえて少しブレを残す
・時間が止まったように写す
・躍動感を強調する
といった表現を選べるようになります。
野球は、一瞬の動きの連続です。
その一瞬をどう残すかを考えられるようになると、撮影そのものがもっと楽しくなります。
最初は難しく感じるかもしれませんが、まずは1/1000秒を基準に撮ってみてください。
そこから、もっと止めたいときは速くする。
動きを残したいときは少し遅くする。
この感覚がつかめると、野球撮影は一段おもしろくなります。
野球撮影をこれから始める方へ
シャッタースピードを理解することは、野球撮影の大切な第一歩です。
ただ、実際に撮り始めると、
「ピントが合わない」
「選手が小さく写る」
「写真が暗くなる」
「どの設定で撮ればいいかわからない」
といった悩みが出てくる方も多いです。
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まとめ|野球撮影では、まず1/1000秒を目安にしよう
野球撮影でまず試してほしいシャッタースピードは、1/1000秒前後です。
1/1000秒前後に設定すると、選手の動きを止めながら、腕やボールには少し動きが残り、野球らしいスピード感を表現しやすくなります。
より動きをしっかり止めたい場合は、1/2000秒や1/3200秒のように速くしてみる。
反対に、躍動感や残像を出したい場合は、1/500秒や1/250秒、さらに遅い設定にも挑戦してみる。
このように、シャッタースピードを変えることで、同じ野球のプレーでも写真の印象は大きく変わります。
ただし、シャッタースピードだけで写真が決まるわけではありません。
ピント、明るさ、構図、撮影ポジションもあわせて考えることで、スポーツ写真はさらに良くなります。
まずはオートモードから一歩進んで、シャッタースピードを自分で決めるところから始めてみてください。
スポーツ写真をこれから始めたい方へ
子どもの野球を、もっとかっこよく残したい。
でも、カメラの設定も撮り方も、何から始めればいいかわからない。
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